ぽかぽかてんぽ

ギターのメンテナンスに行ってきました。

糸巻きに不具合があり、この機会に全体のメンテナンスも兼ねてギター工房Shojiに行ってきました。

ゴトーの糸巻を切断

久しぶりにメンテナンスに行ってきました。今回は糸巻き⑥が調子が悪くなったので新調しました。いつも困るのですが私のは1976年の河野で、糸巻きのサイズが一般のと1ミリ違っていて、探すのに手間がかかります。現行のは桜井さんから直接買ったもので、その時は「もうこれで最後の(河野の)オリジナルの糸巻きなんです」ということでしたので決めました。

今回はゴトーを切断する、と予め決めていたのでそれでお願いしました。加工料が必要ですが本体は15000円くらいのもので、こういうのは日本製は信頼があると思います。使い勝手よいです。ただやはり見た目はちょっと・・・。
スペインのフステロも選択肢にありました(もともと36ミリ)が40,000円くらいするので今回はパス。金色がピカピカすぎるのも少し苦手なので・・。

他は弾いていると身体に当たるところは塗料が薄くなってきてある場所は木が出かかっていたので修繕してもらいました。駒近くの割れもこれ以上割れないように予防してもらいました。

材料のいろいろ

最近、ギターの木の材料について興味が湧いたので、勉強をしようと思っています。なんか曖昧でずっと気にはなっていたのですが、とりあえず自分の楽器の材料を少し詳しい目に知っておこうと思い、庄司さんに教えていただきました。サンプルに切れ端なんかもいただいて嬉しい!!実際に触ったりして感じや感想を持つのがいいと思っています。

今回、とても面白いなと思ったのは木の「乾燥」についてです。

楽器、今回の場合はクラシックギターの話ですが、材料の木が乾燥するのに、庄司さんは「20年かかると思っている」「木が乾燥するということは木の樹液のような成分が細胞の間を行き来するのをすっかりやめて安定するということで、なおかつ、細胞のなかに樹液がちゃんと残っている状態のことだ」とおっしゃっていました。「もっと短い期間で強制的に乾燥させることもできるが、その場合は樹液がほとんど残っていない」のだそうです。

乾燥の期間が短く、樹液がなくてもほかの工夫で質の良いギターは製作できるが、僕は時間をかけて乾燥させ、そのしなやかな音質の良さを評価しています」

賛成です!時間がかかるとなにかとコストがかかり、値段も高くなりがちですが、しなやかで質の良い音の方が長く飽きずに使えると思います。

ギターの材料の木の種類についてはしばらく勉強してみようと思っています。材料の枯渇やワシントン条約など難しいこともありますが、材料はまだまだありますよ(存在するという意味で)、ともおっしゃっていました。

道具がたくさん並んでいる

関連記事

  1. marin-2016
  2. Sakurai-Kohno-S
  3. アルベルト・ネジメ

ブログアーカイブ

旧ブログのアーカイブ(2008-2020)

PAGE TOP