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アルベルト・ネジメ

アルベルト・ネジメ 2018

楽器情報

楽器を探している生徒さんがおられるので、先日FANA大阪に楽器を見に行ってきました。今回は大体100万円前後のものを中心に試奏しましたが一番印象に残ったので報告します。

アントニオ・マリン・モンテロのもとで学んだネジメさん(日本人だと思います)ですが、息子さんもギターを製作されているようです。マリンの師匠はブーシェですからフレドリッシュと同門ということになりますね。実際フレドリッシュ・モデルなるものも作られているようです。

マリンを初めてみたのがもう35年くらい前になります。しなやかで弾きやすい印象でしたが、10年前くらいにみたら少しがっちりした感じになっていました。そのちょうど間くらいのしなやかさとがっちり感を兼ね備えたバランスの良い楽器でした。材料も申し分ないと思います(松・ハカランダ)。

私には少しだけ指板の幅が広かった・・・けど殿方には全然大丈夫だと思います。サイズは標準の650です。音作りはマリンの息吹を感じました。音量は出すぎずにいい感じだと思います。弾き続けると音が作られてくるでしょう。

マリンのもとで学んだ甥っ子さんの製作家もいますよね。ホセ・マリン・プラスエロ、だったかな・・・その楽器よりは私は好きな感じでした。しかし最後に見たのは6~7年前になります。

今回見たのはアルベルト・ネジメ2018年作でした。

日本で製作されているならメンテナンスも問題ないし今回のお勧めはこれですね。実際作った人以外に修理や特に塗りの修復をお願いするのはできるだけ避けたいところです。

長く弾ける楽器だと思います。

ときどき楽器を試奏したらこんな風に情報を掲載したいと思っています。
今回はほかに、河野のマエストロ、黒澤Jr、ラミレスの1966年と1970年、フレタ、を見てきました。

純粋に楽しいですね。わたしは材料の細かいことや材料、現代的な発想の設計などのことはあまりよくわかりませんが、持った感じ、少し弾いた感じでいろいろ感想がでてきます。長い間いろいろ見てきましたし、海外でも結構みてきました(音量にこだわった楽器は大抵1分くらいでアウトになります)。

一応演奏家としてみると、「反応のよい楽器」が一番値打ちがあると思っています。

弾くこと自体楽しいことなんですが、楽曲よし、楽器よし、となると本当に時間が充実しますよね。いい楽器に巡り合うにはたくさん試奏することです。「縁」も大きいと思っています。

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