ぽかぽかてんぽ

CGC部内発表会④

「前奏曲”雨”(永田哲夫)」「白鳥(サンサーンス)」「A Simple Song(佐藤弘和)」「梶三千子愛のテーマ」「月光(ソル)」

「前奏曲”雨”」「白鳥」
またまた部長、どこからこんな曲を探してくるんですか。おそらく日本のギター黎明期の先生ですね。

そのころ、小原安正のソノシートによるギターレッスン(通信教育)、NHK「ギターを弾こう」、大学などのギター、およびギターマンドリンクラブなどで腕を鳴らし、就職。ギターはしばらくやめていて退職後にギターを再開される方、結構お見掛けします。当時ギタークラブがかなり盛り上がっていましたよね。関西方面しか認識ないですが、名の知れた大学にはたいていギタークラブがあり、演奏会によく行きました。初心者から始めてバッハまで弾く人がまあまあおられたような印象です。かの福田進一も関大のギタークラブ出身だったと記憶しています。


「いや~若いエネルギーってすごいなあ」

普通10年くらいかかってやることを3~4年でやってしまうってことでしょ。その方たちが勤め上げ、退職後時間ができたのでギターを再開するということはとてもいい趣味になりますよね。あの頃弾きたくても弾けなかった曲(テクニックではなく)がだんだん弾けてきてまた曲への理解も深まりそうです。クラシックギターにはそういう味わい深い曲がいっぱいありますものね。ただ、たま~にクラブで伝統的に意味のわからないテクニック練習とか弾き方が伝えられているのでその時についた癖がずっと取れないで、結構難しい問題となることがあります(その習慣を改善したい人は当教室にお越しくださいね)。

サンサーンスの白鳥はいくつかギターのアレンジを聞いたことがありますが、音が低くとらえられている今回の編曲は渋くて素敵でした。いい編曲ですね(どこから探してくるんでしょうか再び)。

A Simple Song

これは佐藤弘和さんの、邦題では「素朴な歌」。すごくいい曲です。短いのですがその中に「歌とは何か」がさらりと込められている。佐藤さんは音楽はピアノで学んでこられたかと思いますが、ギターを猛烈に愛した方で、その愛着が感じられますね。ちゃんと弾こうと思うと難しい曲ですが、素直にまっすぐに弾けていましたね。ほかにもいくつか佐藤さんの作品を練習しているそうです。私からもお勧めします。

梶三千子愛のテーマ

この曲にとても思い入れがあるそうです。迫力のある演奏でした。
テレビのシリーズ「人間の條件」のテーマ曲。昔はこういう映像作品のテーマ曲にギターの演奏を織り込んだものが結構ありました。クラシックギターが爆発的なブームであったこともありましたし。

きっかけはなんだったろう・・・映画「禁じられた遊び」にイエペスがクラシックギターのレパートリーを挿入したことでタイトル曲は世界的に有名になりましたし、フォークソングからの流れでもギターを弾く人、歌う人、がすごく多かったと思います。世相について一言いいたいという流れもあったかもしれません。私がギターを始めたのは1975年。当時ギター教室は結構満杯でしかもOLのお姉さんが多かったので小学生の私は結構かわいがってもらいました。白いギターをもった人もいました。

月光(ソル)

ソルの月光はクラシックギターを学んでいくうちに必ず通る道ですよね。ロ短調という調性がギターの暗くて暖かい(個人的な見解です)音質、響きにぴったりです。月光というタイトルはソル自身のものではないと思います。がこのタイトルのおかげでさらにギターを弾く人に馴染みのあるレパートリーになりました。
この曲は簡単ではないです。テクニックの基本が試される曲。そして表現力の基礎もしっかりと問われます。ちょっとアンコールに弾いても大丈夫なくらい音楽的にも充実しています。毎日の地道な練習が功を奏してきれいに弾けていましたね。クライマックスの盛り上がりがすこしだけ物足りなかったかな?さらに練習してまた挑戦してくださいね。

さて、これで今回の部内発表会は終わり。私はまた長岡氏の「モザイク」を練習させてもらいました。クラブの2万円のアリアは多くは言いませんが弾きづらいです。しかし私に当たっているギターは相当ましだと思います。25年たち、コンディションの悪いギターもふえてきたかな?特に森之宮青少年会館からやってきたギターはボコボコですね。弾きにくいと思います。逆に、クラブにギターが備わっているのはすごいことだと思います。みんなで大事に扱っていきたいと思っています。

私は今回みなさんが「自分の出している音をよく聞くようになった」という感想です。それは演奏には必要不可欠な基本なので、素晴らしい進歩だと思っています。

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