ぽかぽかてんぽ

宮沢賢治の本

カムパネルラとは

動画サイトを見ていたらふっと「カムパネルラ」というタイトルがでてきました。「鐘」ね~。なんて思っていたら・・・

YouTubeを見ていたら「カムパネルラ」という曲。米津玄師さんの新曲のようです。変わったタイトルだな~と思っていましたがクラシックギターには「カンパネラ」はなじみのある言葉なので「鐘」とか「鐘の音」、またはそれ風に、という意味なのかなと思っていました。

大ギンガ書房

ほどなく、行きつけ(?)の古本屋さんへ。前出の「居眠り磐音」6冊を携えていざいざ。ご主人がいなくて「預かって値段をきいときます。買いもんの時寄って」とおばちゃんに言われ、「クライシ」と、おばちゃんがチラシの裏を小さく切ったメモ用紙に苗字だけを書きとめるのをみて「こんなんで大丈夫なんかな」と思いつつ帰る。なんか昭和ぽくて喜ぶ。

「居眠り磐音」は1冊20円で、合計120円になりました。せっかくなのでなにか読み物を買って帰ろうとまた舐めるように見て店内2周目で宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」に食指が動き購入。200円也。私は差額の80円を支払い裸の「銀河鉄道の夜」をリュックに入れて帰宅。冷たい飲み物を飲みながら拝読いたしました。

ほかに短編が7つ。「双子の星」にはいつかコンサートで演奏した「星めぐりの歌(なんと作曲も宮沢賢治)が入っていたし、「カムパネルラ」は「銀河鉄道の夜」の主人公、ジョバンニのもっとも親しくしていた友人の名前でした。少し検索すると米津玄師さんの「カムパネルラ」はこの人のことのようでした。

不思議な偶然で「カムパネルラ」がなにかわかったり、「星めぐりの歌」の出どころがわかったりで「だ~から古本屋はやめられない」。

宮沢賢治の作品は「やまなし」がとても好きで、よく知っているのは「注文の多い料理店」。朗読しているところに佐藤弘和さんの小品やブローウエルのシンプルエチュードなどを弾いて場面を飾るというのを何度かやりました。「銀河鉄道の夜」はじめ、この短編集は、この人のファンタジーと日本の心、自然への敬愛、労働や勤勉への讃歌、運命の不平等さなどが感じられてすごくよかったです。ものすごくナイーブな感じが心がひりひりするようです。なおかつ不思議に気持ちの良い後味感もあり、独特の世界です。37歳で亡くなっていて、今更ながら残念なことだと思います。

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