人前でギターを演奏するって楽しいことでもあり、大変なことでもありますね。
私たち、なんでギターを弾くんでしょうね。
基本的には「楽しいから」「面白いから」「いろんな曲に巡り合えるから」など、もちろん人それぞれにその動機があって、違っていていいと思います。違うから面白いし、それが演奏にでるからまた興味深くもあります。
この間、レッスンで「なんで弾くんだろう、かっこつけたいからかなあ」と比較的正直に語ってくれた人がいました。これは部屋で一人で弾く、のではなく人前で弾く、ということに関してなのですが。
「人にうまいと思われたい」というのは立派な動機だと思います。だから演奏会まえに普段より一生懸命に細かいところまで練習するんですよね。もちろん私もそうです。
ただ、それが一番おおきな動機にならないようにしたらいいのかな、と思います。
そこが人前で弾く動機の大部分を占めていると「あがり」「りきみ」のきっかけになりやすいです。
とりあえず手っ取り早く「あがり」「りきみ」を軽減したければ、次に弾く曲は
☑この曲いいな、好きだな、とおもう曲を選ぶ(愛情や愛着をもって弾く)。
☑自分がいっぱいいっぱいで弾ける曲でなく7割くらいの、余裕をもって弾ける曲を選ぶ(自分でわかりにくい時は先生にきいてみましょう)。
☑その曲が弾けるだけの基礎がしっかりできているか確認する←ここが大切!
☑普段の練習時からギターや身体、床や椅子とちゃんとコンタクトをとる意識をする、呼吸をする。これも練習の一部というか、ギターの練習のさらに前にやっておきたいことです。←ここがばらばらだと本番は怖いです。アレクサンダーテクニークはここをたくさんやります!
☑暗譜で弾く場合はいろいろ対策を練っておく(個人で工夫するのがよい)。※忘れるのが心配なら楽譜を見て弾きましょう。
☑気持ちが迷ったら、「この際、人のことは関係ない」と心の中で言い切るし、言い切れる練習と選曲をしましょう。
細かいことは人によって、曲によって変わってくると思いますが、余裕をもって弾ける曲を選んでも舞台ではちょうど扱えるくらいの感じになります。
まずはしっかり自分を把握して、見つめられる状況で本番に臨んでください。小さい会でリハーサルをたくさんするといいですね。しかし数をやればいいかというとそうでもないので注意深く。
私の場合は、「演奏する時に、そこにいる人々と一緒にすごく集中した、いい時間、特別な時間を過ごせる」ということと、「演奏するたびにいろいろな意味で自分が成長するような気がするから」というのがおおきな動機です。