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県立西宮高校

秋のアレクサンダーテクニークワークショップ

昨年はコロナ禍中で茅原先生(紫のブラウスのひと)には静岡からリモートでご指導いただきました。私たち3人は現場にいてフォロー、あるいは実際にハンズオン(意識を持ってもらいたいところに指導者が手で触れる)をしていく、というやり方で、結構難しさを感じましたが、今回は茅原先生もお越しになり、4人で指導できました。

生徒さんは全部で約40人(音楽部の方です)、講師ひとりあたり10名をみます。私は今年はピアノの生徒さんのグループでした。

「手首の力が抜けない」という困りごとが多かったので腕の範囲や、腕の重さなどを感じてもらえるように指導してみました。アレクサンダーテクニークは最初は何を言っているかわからない、という印象を受ける人がまあまあおられますが、実際に一緒にワークしていると何か少しずつ「そういうことか」とわかってくることがあり、それを実感してもらうのが楽しいです。なんといっても講師自身にもいい影響があります。

5,6時限めを指導にあてて、終了後小一時間ほど、せっかく4人集まったのでエクスチェンジをしました。写真はその様子です。

膝が前に向かっています!!(薄いピンクのスラックスのひと)写真でもよくわかります。ギターの人は演奏中はこのくらい膝が前に行っていたら緊張感が抑えられ、思っているパフォーマンス能力を発揮できやすいです。少なくとも練習でできたことはできそうですね。いい足です。4つのダイレクションのひとつ「ひざは前へ、離れていく方向へ」がきれいに行われています。

手前のひと(黒い服の人)も4つのダイレクションのひとつ、「背中がながく、広く」が行われています。これなら腰痛やひざが痛くなりそうもないですね。

茅原先生のハンズは「じわ~~っと」「あったか~い」やさしいかんじです。からだのこわばっているところがほどけていく感じですね。※マッサージとは全く違いますので念のため

アレクサンダーテクニークは緊張しすぎているところをちょうどよい緊張感にして方向づけし、つぎに自分の決心で行動する、ということをクリアに行っていく、「からだの使い方」を自分でもう一度見直して、新しい使い方に変えていく、ことが目的ですから身体が少しずつ変わっていきます。身体の使い方が同じままだと痛みや違和感があるとき、なんども同じ理由で整骨院やマッサージ、整形外科などに通わなくてはなりません。

音楽家は身体を繊細に使っているのでアレクサンダーテクニークはとても役に立ちます。決めた瞬間に思った音を出していく、一連の動きには身体の基礎づくりが必要です。

今回は、ピアノの椅子に座り、ペダルに足をのせて、鍵盤にゆびを向かわせていく、そこを「初動」に特に気を付けてやってみました。ピアノを弾くことに意識を向けすぎずに身体のバランスを優先させてチャレンジしてもらいました。

「いい音」をだしている人が何人かいました。

今日の生徒さんの中に、少しでもアレクサンダーテクニークを覚えていて将来に役立ててくれる生徒さんがいたら嬉しいですね。

今年もお世話になりました。マスク触っちゃダメですよね。

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