~「散る姿」が美しい~
横尾幸弘さんの ”さくら”による主題と変奏の前編、
Intro~Theme~Var.1~Var.2~Var.3 です。
Var.4以降は後編に掲載します。
この曲が好きで、長く弾いています。
お琴の奏法を模した部分や、日本の伝統の旋法をとりいれることにより、和の雰囲気がそこここに表されています。
クラシックギターと抜群の相性だと思います。
スラーや、 pimi といった基本のアルペジオ、後半にはトレモロもでてきて、普段の基礎練習、積み重ね、が多いに効果を発揮する作品でもあります。
逆にこの曲を使って「丁寧に基礎練習をする」というのも一手かもしれません。
日本の心である「桜」
クラシックギターで曲を弾くときに、音符の羅列、になってしまう。
それはまだその曲はその人には難しい段階である、ということですよね。クラシックギターは難しいので、その曲がたとえ音符の羅列になったとしても、ミスなく弾ければ大したもの、になってしまいます。
そしてだれか大家のニュアンスをまねしてしまう。
最初はそれでもいいですが、自分で考えて弾くほうが、いい演奏になります。
この曲はそんなに難しくはないし、変奏になっていて、一つずつ取り組める。
いつもの西洋の曲ではないので、より親しみをもってアプローチできる。
それぞれの心のなかにある、桜のシーンをその各自のイメージどおりに自由に表現する。
日本人にとって具体的なイメージが湧きやすく、それを実現しやすい曲だと思います。
脱「音符の羅列」。
チャレンジしてみてください。











